イーバリューでは、環境コンサルティング事業の中で社員教育サポートを提供しており、様々なセミナーを開催しています。
多い時には年間80回を超えるセミナーを企画・開催。大手製造業の環境部門責任者様に向けたセミナーや自治体からの講演依頼に加え、来場者が約2000名を超える環境イベント「環境展」にて、講師としてのオファーをいただくこともありました。本記事では、多くのお客様に参加いただき、ご依頼いただくようになったセミナーの特徴や私たちが大事にしていることを紹介いたします。
始まりは2007年。お客様のニーズや時代の変化に応じて形を変える
テーマや規模、開催場所が徐々に広がる
セミナーを開催し始めたのは2007年です。当時は地元の貸会議室に会場を設け、廃棄物処理法や環境経営をテーマに開催。中小企業のご担当者様が25名程集まり、お客様の反応や評価も上々だったこともあり、その後、本格的に始動しました。
廃棄物管理の新任担当者向けや管理責任者向け、法改正情報など、様々なテーマで開催し、次第に上場企業の環境部門責任者の方も参加いただくようになりました。開催場所も東京、大阪、福岡など全国へ拡大。2019年には東京ビッグサイトで開催された、第28回2019NEW環境展(主催:日報ビジネス株式会社)の記念セミナーに登壇しました。
開催パターンは大きく2つ
イーバリューのセミナーは、主に2つのパターンがあります。1つは、当社でセミナーを企画・開催する場合です。時期に合わせて対象者や内容を変えて毎年数回、行っています。例えば、4月や10月は新任担当者向けのセミナーを企画したり、法改正などがあった際には解説セミナーを開催したりします。
もう1つのパターンは、お客様から社員研修としてご依頼いただくケースです。例えば、「環境月間にセミナーをしてほしい」「現場スタッフに向けて研修してほしい」などのご依頼をいただきます。お客様の課題やニーズなどをヒアリングさせていただいた後に、研修内容を検討して提案・企画します。
昨今のコロナ禍では、オンライン形式や、eラーニングの動画としての提供も始まり、世の中の変化に応じて、提供する方法も変えてきています。ただ、どのような形式であれ、旬の話題やお客様からよくお伺いするお悩みや課題等を踏まえて内容を考えています。
「参加して良かった!」最大限に価値を感じていただくための工夫
費用や時間を費やして参加いただくからには、私たちとしてもお客様には「参加して良かった!」「有益な情報を得られた」と思ってもらえるものを提供したいと考えています。そのために、モットーとしていることや工夫していること、こだわりなどを紹介していきます。
会社に帰った時に使える情報でなければ意味がない
私たちはセミナーでどれだけ情報を得られたとしても、それらを実務で活かせないと意味がないと考えています。一般的によくあるのが、「教えてもらったはいいが、実際に何をしたら良いのか分からない」「うちには当てはまらない」といったことです。これでは貴重な時間やお金をかけて参加しても意味がありません。本当に満足いただけるようにするために、参加されたお客様が会社に戻ってから使える状態でお届けすることを重要視しています。
専門知識を分かりやすく
受講される環境部門や廃棄物管理のご担当者様が業務上、扱うことが多いのが廃棄物処理法です。しかし、多くの方が担当になって初めてこの法律を勉強します。専門用語や廃棄物処理法特有の考え方など、法律そのものを解釈し、自社のケースに落とし込んでいくことは大変困難です。だからこそ、ポイントを絞り、専門用語も分かりやすく噛み砕いて、実務に沿った内容を伝えられるよう心がけています。
学びを最大にする
テーマ選定だけでなく、参加される方の属性や人数などによってもセミナーの進め方を変えています。よくある講義形式だけではなく、Q&A形式や、実践ワークを取り入れた形式、場合によっては座談会形式で開催するといった、多様なバリエーションで行います。これは、お客様にとって一番理解を深められる方法で伝えたいという考えがあるからです。
例えば、一方的な説明だけだったり、専門用語や横文字が多くなったりすると、どうしても退屈になってきてしまいます。そのため、ワーク形式で実際に書類を作成したり、ディスカッションをしてチームで意見をまとめてもらったりすることもあります。セミナー終了後に「参加して良かった」「明日から活かせそうだ」そう思ってもらうために、やり方を工夫していきます。
また、より深く学んでいただくためのフォローアップとして、研修後にWEBテストを行ったり、当日のセミナーをアーカイブ配信したりすることもあります。
資料へのこだわり
難しい法律を分かりやすく伝えるための工夫の一つとして、スライド資料にもこだわっています。細かい文字ばかりのスライド資料は、読みづらいだけでなく内容も頭に入ってきません。そこで弊社では、ワンスライド・ワンメッセージを基本に、長く小難しい法律も、イメージ図やイラスト、画像、表等を使用しながら、見やすく分かりやすいスライドを作っています。資料を会社に持ち帰って見返した時に、何が大事なのか、どういう解釈なのかが一目で分かるようにします。
会場づくりへのこだわり
イーバリューでは「お客様の満足度は、会場に入ったときの空気感で決まる。」と、よく言われています。会場に入った瞬間の全体の明るさや、きっちりと並べられた資料と椅子、明るい笑顔と挨拶で迎え入れるスタッフ、ゴミや汚れがないか、会場で流れる動画や音楽。セミナー会場でお客様が触れる全てのもの一つひとつに対して、満足いただけるように念入りに準備をしています。
投影するスライドが見やすいか、配布資料は分かりやすく見やすいかなど、当たり前の部分だからこそ、スタッフ全員が確実に行えるようにしています。
講師インタビュー(コンサルタント 佐藤 健)
講師として10年目を迎えますが、初めてのテーマだったり、参加人数が予想以上に多かったりすると、多少、緊張したりソワソワしますね。コンサルティング会社であるイーバリューのセミナーを担っているからこそ、どんな状況でもしっかりやらなければと思います。
講師として大事にしていることは?
‐使える知識として自社に持ち帰られる状態にする
お客様がセミナーで学んだことを使える知識として、自社に持ち帰ってもらえるように、分かりやすく伝えることを意識しています。
例えば「✕✕法には、〇〇〇という規則があります。」で終わってしまうと、学ぶ側としては「それは、どういう影響があるのか?」というところが分からないですよね。なので「〇〇〇という規則が、こういうことを言っていて、こんな影響があります。だからここに気を付けてください。」というところまで、お伝えしています。
‐どんな質問にも答えるための事前準備
事前に一つの法律だけではなく、周辺の知識もしっかり落とし込むようにしています。自分が話す範囲だけではなく、幅広く関連する法律の知識を学んだり、行政のHPにあるQ&Aを読み込んだりして、足元をしっかり固めます。なので、うちのセミナーはどんな質問でも、いつのタイミングで質問してもらってもOKなんです。
講師として嬉しいと思った瞬間は?
お客様から「実は、こんなことに悩んでいるんだけど…。」とご相談をいただくときですね。自分のことを信頼していただいているからこそ、打ち明けてくださるので、講師として、嬉しいなと思う瞬間の1つですね。
セミナーに参加されたお客様の声
基本的なことや、大切なポイントを分かりやすく講義していただき「目から鱗」の項目もありました。(管理用交付担当者の押印が必要でない点などの「おせっかい項目」について等)大変参考になりました。ありがとうございました。――化学品製造業 K様
産廃処理業界の実態を踏まえた上で、排出業者として処理業者と付き合っていく態度がいかにあるべきか、自社が適切な対応をとれているかを考えさせられました。
――製造業 T様
廃棄物管理で注意すべき事項が網羅された(特に気を付けた方が良い点など)セミナーであり、有益な情報もいただけました。廃棄物管理は非常に間違いやすい要素が多いため、今回のような排出事業者を対象としたセミナーや説明会は非常に助かります。次回も是非参加したいと思います。
――製鋼業 K様
廃棄物セミナー開催事例
竹本油脂株式会社 様
社内の廃掃法の認知度も低く、事業を行う中で出てくるゴミ(廃棄物)に関して対応や処理の判断に迷うケースが多くあり、イーバリューさんに廃棄物講習を依頼しました。
当日は、100名以上の社員が受講し、廃棄物の基礎内容と、Q&A形式で、業務上の廃棄物に関する疑問も答えていただきました。受講者からは「今後は、こういった点に気をつけます。」といった声が多くあがってきましたね。
今回の講習を通して、今までなんとなく対応していた廃棄物について、法律に則って考えると「こういった処理であれば問題ない。」「こういった扱いをするとNG。」といった社内の共通認識を持つことができたのは良かったです。
サービスの今後と、イーバリューが大事にしていること
昨今はコロナ禍ということもあり、社員教育サポートもオンラインセミナーや、eラーニングを活用した動画セミナー等、提供方法も変化しています。ですが、サービスの形が変わったとしても、根本にあるお客様に「実務で使える情報を提供する」という思いは変わることはありません。
インターネットを通じて、気軽にセミナーやサービスを提供できる時代だからこそ「どんな価値を提供するのか?」ということを常に模索し、お客様にお役立ていただける情報を提供していきます。