顧客の期待を超え、伴走し続ける。その根本にあるものとは?

環境コンサルティングサービスを提供する中で、お客様から様々なご相談をいただきます。廃棄物の管理は、法令の解釈が難しい一方、罰則が厳しく企業イメージに大きな影響を与える事態に発展する要素も潜んでいます。

このような重要なものに私たちが、どのような考えをもって対応しているのか。今回は、1つのプロジェクトストーリーとして、あるお客様のケースを実際に対応したコンサルタントの声も交えながらご紹介します。

 

どんな依頼にも、“できる”を探していく
そんな姿勢が、信頼を生んでいく

数年前からお付き合いが始まった大手メーカーのA社様。当時、原料の在庫が長年に渡って大量に保管されていました。そんな中、親会社から使用の目途が立たない原料は廃棄物になる可能性があるため、それらを処理するように指示を受けました。大量に保管されているものをどうやって処理していくのか。「どうしたらいいか分からない…」難しい課題に頭を抱えられていた担当者様から相談を受けました。

 

佐藤:実は廃棄物かどうかの判断は曖昧で難しいんです。原料として使える可能性はあるけれど、行政が廃棄物と判断したら、正しく処理していないと罰せられてしまうこともある。さらに大手になれば、マスメディアからのバッシングを受けることもあります。

 

 

相談を受け、すぐさま廃棄物を処理するにあたり必要な情報を集め、委託先を開拓していきました。廃棄物の処理を進めている中で、「今どれだけ進んでいるのか。現状を測量し、報告書を作りたい」というご相談がありました。これまでイーバリューでは大規模な測量を行ったことがありませんでした。しかし、「前例がない」というのは、イーバリューでは断る理由になりません。

 

田中:広範囲の測量かつ短納期であったため、対象にレーザーを照射して測量する方法に目星をつけて実績のある会社を大至急で探しました。当初は私自身もイメージがつかない状態だったのですが、できるところが見つかって話を聞いていくと、徐々にやり方も見えてきて。少し安心しましたね。

 

永野:自分たちでできればベストですが、それでは目的の達成が難しいのであれば、できる専門家を探しタッグを組むことも選択肢の一つだと思ってます。専門家と相談をしながら進め、どうすればクライアントの要求に対して期待を越えた対応ができるかを考え実践する。そうやって、不可能なことも、可能にしていけると考えてます。

 

力になれると判断をすれば、初めてであっても工夫をして、高いクオリティを提供していくというのは、私たちがモットーとしていることの一つです。自分たちでできないことがあっても、できる方法を探していきます。それによって、お客様からの期待に応えられる幅が広がり、さらには新サービスといった、新たな価値を生み出すことにつながっています。「困ったことがあれば、とりあえずイーバリューさんに相談してみよう」それが、私たちを成長させるきっかけになっていると考えます。

 

 

すぐさま一丸となりチームで挑む
スピード感を大事にしたい

A社様のこの一件では、結果的に当初立てていた予算より削減することが可能となり、お客様にも喜んでいただくことができました。そんな矢先に新たな相談をいただきます。

組織再編に伴い、全国の各工場で構内の整理をしていたところ、ある工場で、これまで原料として保管していたものが使用されず、そのまま長期間放置されていることが発覚。前述の一件もあり、これが廃棄物に該当する恐れがあるとして、対応を急遽検討する必要が出てきました。この“元”原料を片付けるにも膨大な量があるため、時間がかかるうえ数十億円もの費用もかかる…ということで再びご相談をいただきました。

 

永野:お話を受けてから、廃棄物処理にかかる費用など、必要な情報をすぐに調べました。廃棄物の該当性に関するものでもあったので、佐藤を中心に法令や条例に関する情報も集めて。それをもって担当コンサルの田中がお客様とのやり取りを進めていきました。

 

田中:すぐに一丸になれる、というのがイーバリューの強みだと思っています。法解釈や処理方法等、かなりの量の報告書を作らなければならなかったのですが、すぐに集まり、報告内容を決定し、どんどん進めていきました。お客様からするとスピードが早すぎて、“なんだ、この会社は?”と良い意味で驚かれることもありますね(笑)

 

 

「専門家」という立場で信頼を積み重ねたい

佐藤:頼っていただきつつも、ダメなものははっきりとダメと伝えます。お客様の言う通りにするのではなく、プロフェッショナルとして対応することを心掛けています。例えば、ご要望が最終的に企業としてリスクになりかねないものであれば、そこにはNGを出します。この判断ができるかどうか評価されているのだと思います。

特に今回、A社様の窓口になっていた方は担当になったばかりで、廃棄物に関してはあまり知識がなかった状態でした。分からない状態や上司からのプレッシャーもある中で大変だったと思います。プロとして、そういった部分もサポートすることを心掛けていました。

 

永野:後から分かったのですが、A社様の親会社では、環境分野に強い弁護士にも相談されていたそうです。その内容と私たちの示した見解が同じだったと伺いました。自分たちもコンサルティング会社の専門家としての自負はありますが、環境専門の弁護士と同等の法令判断ができ、その基準で処理にまつわる実務サポートできたと分かったので、嬉しかったですね。

期待を超えて、パートナーへ

世間一般的に、お客様との関係性は「買う側・売る側」「発注する側・受注する側」といったことが多いと思います。しかし、イーバリューではこのような関係ではなく、「パートナー」としてお客様との関係性を構築することを目指しています。そのためには、目の前の期待に真摯に向き合い、一つひとつ信頼を積み重ねていく必要があります。私たちはそのための努力を惜しまず、自分たちができることを追求していきます。期待に応えることで、新たな相談や課題をいただく。お客様からそんなお声がけいただいたとき、私たちは価値を提供できていると実感します。

 

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